電気代が高くなることもあるソフトバンクでんきのメリット・デメリット | 市場連動型も
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ソフトバンクでんき(おうちでんき)は、通信大手ソフトバンクが提供する電力サービスで、特にソフトバンクのスマホやインターネット回線を利用している方にとって、セット割引が魅力的です。しかし、一人暮らし世帯に向いている点がある一方で、いくつかのデメリットも存在します。この記事では、メリット・デメリットを総合的に解説し、最新情報を踏まえたポイントを整理します。 ソフトバンクでんき(おうちでんき)のメリット 通信回線とのセット割引と安心のプラン変更 ソフトバンクでんきの最大の特徴は、ソフトバンクやワイモバイルのスマホやネット回線とのセット割引が受けられる点です。1回線につき月110円(初回2年間)の割引が適用され、3年目以降は55円に減少しますが、それでも一人暮らし世帯にとっては魅力的です。例えば、スマホとインターネット回線の両方で契約している場合、当初2年間は月220円の割引を受けられます。 また、2024年11月以降の新規申し込み分については、「市場連動型」ではない固定型プランが採用されています。これにより、電力市場価格の変動に伴う料金高騰リスクが解消され、安心して利用できる仕組みになっています。 ソフトバンクでんき(おうちでんき)のデメリット・注意点 家族世帯や長期利用者には不向き? 一方で、ソフトバンクでんきの料金水準は、2人以上の家族世帯では他社と比較して見劣りすることが多いです。他社の新電力サービスは電気料金そのものが安く、ソフトバンクでんきのセット割引を加味しても年間数千円以上の差が出るケースがあります。 さらに、セット割引の適用期間が最初の2年間に限られている点も注意が必要です。3年目以降は割引額が半減するため、長期的なコストメリットは限定的です。 解約時の手数料と注意点 ソフトバンクでんきを解約する際には、550円の解約事務手数料が発生します。契約期間に関係なくこの手数料がかかる点は、多くの新電力会社が「1年以上の契約で解約手数料なし」あるいは「解約違約金無し」としていることと比べてデメリットと言えます。 また、東京電力エリアでは2年未満の解約で5000円の解約違約金が課されるほか、「電気代初月無料」キャンペーンの適用を受けた場合には、1年未満の解約で3000円の違約金も発生します。これらが重なると、解約時に最大8500円の費用がかかる可能性があります。 2024年10月以前契約者は電気代高騰リスクも 2024年10月以前からの契約者については、市場連動型プランが適用されている可能性があります。このプランでは、電力取引価格が高騰した場合に電気代が大幅に上昇するリスクがあります。過去には取引価格の高騰により、大手電力会社の標準料金の2倍以上に達したケースもあります。 市場連動型プランは取引価格が下がれば安くなる可能性もありますが、ソフトバンクでんきの場合、春や秋には連動度が低くなるなど、メリットが十分に享受できない仕様になっています。そのため、2024年10月以前に契約した方は、他社プランへの乗り換えを検討することをおすすめします。 2024年11月以降の申し込み分については市場連動型ではなくなっているので、このようなリスクはありません。 まとめ:誰に向いているサービスなのか? ソフトバンクでんきは、一人暮らし世帯やソフトバンクの通信サービスを利用している方にとっては、一定のメリットがあります。一方で、家族世帯や長期利用を考えている方には、他社の方がメリットが大きいです。特に、2024年10月以前からの契約者は市場連動型プランのリスクに注意し、早急な見直しが必要です。