九州電力子会社、九電みらいエナジーが提供しているオール電化プラン「Nプラン」のメリット・デメリットを詳しく解説します。
九電みらいエナジー オール電化プランのメリット
関東のオール電化プランとしては「最安水準」
九電みらいエナジーのオール電化プランの最大のメリットは、関東のオール電化プランとしては「最安水準」といえる料金設定です。10kVA契約、月480kWhを使用するオール電化住宅のモデルケースで料金をシミュレーションした結果は以下のとおり。
社名・プラン | 月料金 |
---|---|
東京電力・スマートライフL | 13800円 |
出光昭和シェル・オール電化 | 13690円 |
CDエナジー・スマートライフ | 13662円 |
JCOM電力・オール電化 | 13644円 |
ハチドリ電力・オール電化 | 13580円 |
東京ガス・もらえる電気 | 13455円 |
九電みらい・Nプラン | 13035円 |
ポイント還元込みで、全く同じ使用量・使用時間帯での試算です。
九電みらいエナジーのNプランは、東電のオール電化プランと比べて月に765円安く、他社のオール電化プランと比較しても大幅に割安な料金設定です。関東では「最安水準」のオール電化プランと言えます。
割安な深夜帯の時間が長い
東電のオール電化プランと、上で挙げたオール電化プランは電気料金が安い「深夜帯」が午前1~6時に設定されています。それに対し九電みらいエナジーのオール電化プランでは、23~翌7時と3時間も長く設定されています。
他社のオール電化プランでは、人々が寝静まっている時間帯の料金単価が安いため、電気温水器やエコキュートでの電力使用が割安になります。ですが九電みらいエナジーは、家事や生活によって発生する電気料金も、一部割安になるというイメージです。
時間帯が長いことに加え、基本料金を含め料金単価自体も安く設定されています。
東電と比べて割高にはならない料金設定
割安な時間帯が長く、料金単価も安いため東電のスマートライフS・Lと比べて使用量や使用条件に関係なく「安くなる」のが九電みらいエナジーのオール電化のメリットです。
一部の新電力のオール電化プランでは、東電より明らかになるものもありますし、また割安になるものの時間帯の設定が東電とは大きく異なり、比較が難しいものもあります。九電みらいエナジーの料金体系は東電との比較もしやすい点で「分かりやすい」です。
九電みらいエナジー オール電化プランのデメリット
「電化上手」からの切り替えでは割高になる
公式サイト上にも注意書きが多数ありますが、東電でも「電化上手」プランと比較すると、九電みらいエナジーのオール電化プランは割高になるリスクがあります。上でも紹介した試算条件で料金を比較します。
社名・プラン | 月料金 |
---|---|
東京電力・スマートライフL | 13800円 |
九電みらい・Nプラン | 13035円 |
東京電力・電化上手 | 11903円(その他) 12330円(夏) |
電化上手と比較すると、九電みらいエナジーのオール電化プランは大幅に割高です。電化上手は現在は新規契約が出来ないため、一度解約すると再契約ができません。電化上手からの切り替えはやめましょう。