電気とガスのセット契約プランで激しい競争を繰り広げている大阪ガスと関西電力。では、実際に「安い」のはどちらなのか。世帯人数ごとの平均使用量での試算で結論を出します(2022年8月分燃料費調整単価での試算)
2022年から燃料価格の高騰が続いており、2024年現在は電気は関西電力の従量電灯Aを利用することを強く推奨します。大阪ガスの電気、および関西電力の「なっトクでんき」などは関西電力の従量電灯Aよりも電気代が高くなっています。
世帯人数別 大阪ガスと関西電力の料金比較
一人暮らしでの試算
一人暮らしの平均使用量、電気月170kWh、ガス月17m3で大ガスと関電なっトクパックの料金を比較します。
ガス料金 | 電気料金 | 月合計 | 月の差額 | |
---|---|---|---|---|
大阪ガスのガスと 関電の電気(標準メニュー) | 3731円 | 4140円 | 7871円 | – |
電気・ガスともに大ガス | 3721円 | 4043円 | 7764円 | -107円 |
電気・ガスともに関電 | 3337円 | 4426円 | 7763円 | -108円 |
現時点ではほぼ同額です。ただし関西電力のなっトクでんき(ガスセット契約用の電気料金プラン)には燃料費調整に上限が無いため、今後も燃料価格が高騰した場合は大阪ガスの方が安くなる場合があります。
2人暮らしでの試算
2人暮らしの平均使用量、電気月348kWh、ガス月31m3で大ガスと関電なっトクパックの料金を比較します。
ガス料金 | 電気料金 | 月合計 | 月の差額 | |
---|---|---|---|---|
大ガスのガスと 関電の電気 (標準メニュー) | 5845円 | 9327円 | 15172円 | – |
電気・ガスともに大ガス | 5562円 | 8874円 | 14436円 | -736円 |
電気・ガスともに関電 | 5217円 | 9730円 | 14947円 | -225円 |
2人暮らしの場合は大阪ガスのセット契約の方が安いです。
3人暮らしでの試算
3人暮らしの平均使用量、電気月391kWh、ガス月39m3で大ガスと関電なっトクパックの料金を比較します。
ガス料金 | 電気料金 | 月合計 | 月の差額 | |
---|---|---|---|---|
大ガスのガスと 関電の電気 (標準メニュー) | 7001円 | 10718円 | 17718円 | – |
電気・ガスともに大ガス | 6613円 | 10162円 | 16775円 | -943円 |
電気・ガスともに関電 | 6249円 | 11127円 | 17376円 | -342円 |
3人暮らしの場合も大阪ガスのセット契約の方が安いです。
4人暮らしでの試算
4人暮らしの平均使用量、電気月348kWh、ガス月40m3で大ガスと関電なっトクパックの料金を比較します。
ガス料金 | 電気料金 | 月合計 | 月の差額 | |
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大ガスのガスと 関電の電気 (標準メニュー) | 7146円 | 12207円 | 19353円 | – |
電気・ガスともに大ガス | 6613円 | 11545円 | 18158円 | -1195円 |
電気・ガスともに関電 | 6378円 | 12621円 | 18999円 | -353円 |
4人暮らしの場合も大阪ガスのセット契約の方が安いです。
結論
2022年夏現在は大阪ガスの方が安い
燃料価格の変動によって毎月変わる「燃料費調整」というものがあります。関西電力の従量電灯Aと、大阪ガスの電気にはこの燃料費調整に上限があって、燃料価格が高くなった時に一定以上にならないようになっています。
ですが関西電力の「なっトクでんき」(ガスとセット契約で利用するプラン)には上限がありません。そのため、関電のなっトクでんきは、従量電灯Aよりも月403円も電気代が高くなってしまいます(2022年8月分燃料費調整単価、2人暮らしの平均使用量の場合)
燃料価格が安い時は、基本的に関電のセット契約の方が安くなりますが2022年夏現在のように燃料価格が高く燃料費調整が上限を超えている時は大阪ガスのセット契約の方が安くなるケースが多いです。