東京ガスと東京電力のセット契約で本当にお得なのは?

電気・ガスのセット契約プランで競争している東京ガスと東京電力エナジーパートナー。この2社で本当に料金が安いのはどちらなのか。実はとても分かりやすいボーダーラインが存在します。

世帯人数ごとの平均使用量での料金比較

世帯人数別の平均使用量で東京ガスと東京電力エナジーパートナーの料金を比較します。

1人暮らしで安いのは

一人暮らしの電気・ガスの平均使用量(電気:30A・月170kWh、ガス月17立米)でシミュレーションします。

ケース電気代ガス代合計月間削減額
標準ケース
東京電力(従量電灯B)
東京ガス(一般料金)
4568円 3229円 7797円
東京ガスのセット契約
電気:基本プラン
ガス:一般料金
4411円 3229円 7640円 157円
東京電力のセット契約
電気:スタンダードS
ガス:とくとくガス
4444円 3132円 7576円 221円
CDエナジーのセット契約
電気:ベーシックでんき
ガス:ベーシックガス
4383円3113円7496円301円

一人暮らしの場合、東京ガスよりも東京電力の方が安いです。電気を例えば20A契約にしたり、使用量をある程度増減させても東電のセット契約の方が東京ガスより割安です。

また、東京電力よりもCDエナジーのセット契約が割安です。CDエナジーは中部電力と大阪ガスが共同で設立した会社です。一人暮らしでは東電・東京ガスより安いです。初期費用や解約違約金が無い料金プランです。

2人暮らしで安いのは

2人暮らしの電気・ガスの平均使用量(電気:30A・月348kWh、ガス月31立米)でシミュレーションします。

ケース電気代ガス代合計月間削減額
標準ケース
東京電力(従量電灯B)
東京ガス(一般料金)
9477円 5100円 14577円
東京電力のセット契約
電気:スタンダードS
ガス:とくとくガス
9329円 4947円 14276円 301円
東京ガスのセット契約
電気:基本プラン
ガス:一般料金
8925円5100円14025円552円

2人暮らしの平均使用量では、東京ガスの方が安いです。

使用量が平均よりも大幅に少ない場合、例えば共働きで夫婦とも家を長時間あけがちの場合は東電の方が安くなるケースもありますが、基本的には東京ガスの方が安いです。

3人暮らしで安いのは

3人暮らしの電気・ガスの平均使用量(電気:40A・月391kWh、ガス月39立米)でシミュレーションします。

ケース電気代ガス代合計月間削減額
標準ケース
東京電力(従量電灯B)
東京ガス(一般料金)
11078円 6144円 17222円
東京電力のセット契約
電気:スタンダードS
ガス:とくとくガス
10973円 5859円 16832円 390円
東京ガスのセット契約
電気:基本プラン
ガス:一般料金
10360円6144円16504円718円

3人世帯では明らかに東京ガスの方が安いです。条件を多少変えても、差は埋まりません。3人世帯では東京ガスのセット契約をおすすめします。

4人以上世帯で安いのは

4人暮らしの電気・ガスの平均使用量(電気:50A・月437kWh、ガス月40立米)でシミュレーションします。世帯人数が増えても傾向は変わらないので、5人以上の世帯の方も参考にしてください。

ケース電気代ガス代合計月間削減額
標準ケース
東京電力(従量電灯B)
東京ガス(一般料金)
12770円 6274円 19044円
東京電力のセット契約
電気:プレミアムS
ガス:とくとくガス
12246円 6086円 18332円 712円
東京電力のセット契約
電気:スタンダードS
ガス:とくとくガス
12607円6086円 18693円 351円
東京ガスのセット契約
電気:基本プラン
ガス:一般料金
11875円6274円18149円895円

4人以上の世帯では、東京ガスの方が割安です。

東京電力の「プレミアムS」プランは使用量が少ないと標準メニュー(従量電灯)よりも高くなる料金体系です。4人暮らしでも子供が小さい場合や、家族が不在がちなどで電気の使用量が少ない場合は注意が必要です。その点、東京ガスの電気は使用量に関係なく割安なので、リスクが小さいと言えます。

結論

一人暮らし世帯では東京ガスより東電のセット契約の方が割安と言えます。また、東京電力よりもCDエナジーダイレクトの方が更に割安です。CDエナジーダイレクトは中部電力と大阪ガスが共同出資で設立された会社です。

2人以上の世帯では、いずれも東京電力より東京ガスの方が安いと言えます。東京電力は一部の電気料金プランで解約違約金の発生があるので、その点でも東京ガスの方が良いでしょう(東京ガスは解約違約金無し)