カブアンドでんきのメリット・デメリット全解説!評判に潜む注意点とは

ZOZO TOWN創業者の前澤友作さんが発表し注目を集めるKABU&でんきのメリット・デメリットを全解説します! 初心者が見落としがちな注意点もあります。

KABU&でんきのメリット

前澤友作氏が経営している安心感

KABU&でんきはZOZO TOWN創業者の前澤友作氏が経営するカブ&ピース社が提供しているサービスです。同社は前澤友作氏が代表を務めるだけでなく、同氏やその関連会社が株主に名を連ねているので、その点で安心感があると思います。

「未公開株」がもらえる目新しさ

未公開株という言葉を初めて聞く方も少なくないと思います。未公開株とは、株式市場に上場していない企業の株式のことです。例えば地元の小さなスーパーが株式会社だった場合、そのスーパーの会社の株式も「未公開株」となります。

ポイントがもらえるサービスは世の中にありふれていますが、未公開株がもらえるサービスは珍しいです。未公開株がもらえるとその会社の「株主」になります。

カブアンドでんき契約すると、電気料金の1%分(有料会員は2%)の「株引換券」が付与され、それをカブアンドピース社の未公開株(種類株式)に交換することができます。

未公開株が値上がりして儲かる可能性も

未公開株は株式会社に上場している公開株と同じく、株価が上下します。カブアンドでんきを利用して付与された未公開株が値上がりすることで将来的に「儲かる」可能性があります。ポイントの付与では決まったレート以上の価値になることは基本的に無いですが、未公開株は付与された金額分以上の価値になる可能性があります。

KABU&でんきのデメリット

未公開株は値下がりリスクもある

付与された未公開株は値上がりすることもあれば、逆に値下がりしてしまうリスクもあります。値下がりした場合、ポイントでもらった方がお得だったということにもなりかねません。

最悪の場合、価値がゼロになることもありますが、価値がゼロになるだけなのでそれ以上の損失が発生しない点は安心できると思います。

電気代は要チェック 他社より割高

最も注意すべき点は、毎月支払う電気代です。各地域の大手電力会社と、世帯人数ごとの平均的な使用条件で電気代を比較します。

年間節約額1人世帯
20A / 月170kWh
2人世帯
30A / 月348kWh
3人世帯
40A / 月391kWh
4人世帯
50A / 月437kWh
北海道電力エリア
一般家庭向け
-26円-460円-718円-994円
東北電力エリア
一般家庭向け
-26円-345円-603円-879円
東京電力エリア
一般家庭向け
-26円-345円-603円-879円
中部電力エリア
一般家庭向け
-26円-345円-603円-879円
北陸電力エリア
一般家庭向け
-26円-345円-603円-879円
関西電力エリア
一般家庭向け
+3627円+7131円+7796円+8508円
中国電力エリア
一般家庭向け
-24円-343円-601円-877円
四国電力エリア
一般家庭向け
-25円-344円-602円-878円
九州電力エリア
一般家庭向け
+810円+1366円+1320円+1270円

関西と九州では、大手電力よりもカブアンドでんきの方が電気代が高くなっています(2024年11月適用分の燃料費調整額を含む試算) 未公開株は値上がりするか分からないので、割高な電気代を払ってまでカブアンドでんきを利用するのはリスクが大きいです。

その他の地域では大手電力より「やや安い」水準に設定されています。

また、オール電化住宅にお住まいの場合はオール電化プランからそうでないプランに切り替えるだけで、毎月の電気代が数千円アップしてしまうこともあります。カブアンドでんきにはオール電化プランが無いので、オール電化住宅にお住まいの方は特に注意が必要です。

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結論

結論としては、KABU&でんきの電気代が東京電力や関西電力といった大手電力会社と同額程度であれば、未公開株の値上がり期待でKABU&でんきを利用してみる価値はありますが、電気代が割高の場合はおすすめできません。

料金メニューの詳細が発表され次第、詳しく解説します。

電気料金の比較は電気料金比較シミュレーション(新電力比較サイト)をご覧ください。日経TRENDYや産経新聞などにも取り上げられた電力比較サイトです。