光通信系の新電力「エフエネ」のメリット・デメリットを、大手電力の料金メニューや他の新電力の料金・サービスと比較しながら分かりやすく解説します。
そもそもエフエネでんきとは何か
光通信系の新電力
エフエネはJASDAQ上場の「エフティグループ」で新電力事業などを手掛けている企業です。エフティグループは「光通信」のグループ企業で、インターネット関連事業などを中心に手がけています。エフエネでんきを含むエフティグループの電力事業での売上高は100億円(20年3月期)と、新電力としては比較的規模が大きいです。
光通信系としては他に「ハルエネでんき」もあります。
エフエネでんきのメリット
他社や大手電力と比較したメリットを紹介します。
大手電力標準メニューより安くなる
エフエネでんきの、例えば「バリュープラン」は一般家庭(1~4人世帯)の平均的な使用量(月200~400kWh)では、大手電力の標準メニューと比べて2~3%程度安くなる料金水準に設定されています(地域によって異なる) 電気代が年間数千円前後、安くなります(使用量が少ない場合は、大手電力とほぼ同水準の料金になりメリットが薄い)
「HOMEプラン」の場合も同様に、数千円程度の節約が見込めるでしょう。
エフエネでんきのデメリット
デメリットも指摘せねばなりません。
新電力としては割高な料金水準
例えば「バリュープラン」の場合、一般家庭(1~4人世帯)の平均的な使用量(月200~400kWh)では、大手電力の標準メニューと比べて2~3%程度安くなる料金水準に設定されています(地域によって異なる)
他の新電力の場合、同じ条件でも中には10%以上安くなる料金プランが存在するケースも少なくなく、そうした「最安水準」の新電力と比較するとエフエネの料金は大幅に割高と言えるものです。
日曜日の電力量料金が「半額」のエフエネHOMEについても、最安水準の新電力と比較すると大きく見劣りします。
「価格高騰」リスクがある料金体系
エフエネでんきでは、「電力調達調整費」という特殊な調整項目で電気料金の調整を行います。
これは卸電力取引所の取引価格の増減を顧客が支払う電気料金に転嫁するもので、価格が下落すれば電気料金が割り引かれますが、価格が高騰すれば電気料金も高騰するリスクがあります。
卸電力取引所の取引価格は平均で10円以下で下限は0.01円、一方過去には1ヶ月以上にわたり200円以上の水準で推移したことがあり、ダウンサイドよりアップサイドの方が遥かに大きく、契約者にとっては不利益となるリスクが小さくないと指摘できます。
取引価格次第では、大手電力の料金よりも割高な請求書が届く可能性も否定できません。このような仕組みを導入している新電力は少数派で、エフエネでんきは「特殊」です。
訪問販売を積極的に行っている
エフエネでんきは訪問販売を積極的に行っており、注意が必要です。
新電力の訪問販売は過去に様々なトラブルが発生し、問題となっています。訪問販売で契約する際は、より慎重に検討する必要があります。既に契約してしまった場合は、一定期間であればクーリングオフ(契約無効)も可能なので再度検討し直してください。
CO2排出量が比較的多い
エフエネでんきはCO2排出量が比較的多い電力を販売しています。2019年度実績のデータでは、1kWhあたり590gとなっており、いずれも500g以下の東京電力や中部電力、関西電力などと比べるとCO2排出量が大きいです。
オール電化住宅では利用できない
エフエネでんきはオール電化プランを提供していません。オール電化住宅でエフエネでんきを契約した場合、大手電力オール電化プランと比較して節約効果を得ることはきわめて難しく、電気代が大幅に割高となるケースが多いため推奨しません。
申し込み方法
こちらの正規代理店公式サイトから申し込みが可能です。