エバーグリーン電気のメリット・デメリット5選 | 訪問販売に注意

訪問販売やネット広告でよく見かける「エバーグリーン電気」にはどのようなメリット・デメリットがあるのか。約款や公式サイトに隅々まで目を通して発覚したメリット・デメリットを解説します。

そもそもエバーグリーン電気とは何か

東電と新電力大手の合弁会社

エバーグリーン電気を展開しているエバーグリーン・リテイリングは、東電と新電力大手のイーレックスが共同で手掛けている新電力会社です。

イーレックスは業界では歴史が古く、そして規模も大きな会社で電力事業を中心に手がけている新電力会社としては珍しく、東証一部に上場しています。バイオマス発電所を各地で運営していることでも知られている会社です。

エバーグリーン電気のメリット

まずはエバーグリーン電気に切り替えるメリットを、他社と比較しながら紹介します。

電気代が3~6%程度安くなる

エバーグリーン電気の料金メニューは、一般家庭の平均的な使用量(月200~400kWh)で試算すると大手電力各社の標準メニュー(従量電灯プラン)と比較して3~6%程度安くなる料金設定です。

例えば4人暮らし世帯の平均使用量(50A契約、月400kWh)で試算すると、東電と比べて年間8300円、北海道電力と比べて7800円安くなります。

一人暮らしの場合も、平均使用量(30A契約、月200kWh)で試算すると東電や中国電力、四国電力と比べて年間2000円前後安くなります。

解約違約金・契約事務手数料等初期費用が無い

他の新電力では、契約する際に契約事務手数料などの初期費用が発生する場合がありますが、エバーグリーン電気にはこうした初期費用はありません。

また、短期間で解約した場合でも解約違約金が掛からないので、何か不満な点があればすぐに大手電力会社の元のプランに戻したり、他の新電力に再度切り替えることも可能です。

エバーグリーン電気のデメリット

続いて、エバーグリーン電気のデメリットや他の新電力と比較して劣っている点を紹介します。

使用量が多い場合、他の新電力に見劣りする

電気を多く使う場合、エバーグリーン電気の料金プランは他の新電力の料金メニューと比べて「高い」です。

4人暮らしの平均使用量で試算すると、エバーグリーン電気は東電より年間8300円の節約になりますが、例えば「0円でんき」の場合、同じ条件で東電より13000円安くなります。エバーグリーン電気より年間5000円も安いです。

エバーグリーン電気は、月の使用量が概ね350kWh以下の住宅や事務所におすすめです。

オール電化住宅に対応していない

エバーグリーン電気はオール電化住宅に対応していません。

オール電化住宅で契約すると、大手電力のオール電化プランと比べて電気代が「大幅に」高くなってしまう恐れがあるため、おすすめできません。オール電化住宅では「オール電化プラン」を提供している他社を検討してください。

関連記事:オール電化の電気代が安い電力会社のランキング

CO2排出量が多い

エバーグリーン電気は、他の新電力や大手電力各社と比べて、CO2排出量が大きな電力を供給しています。2019年度実績のデータでは、1kWhあたり731gという成績でした。東電や中部電力など大手電力は500g以下というのが平均的ですし、他の新電力と比べても700gを超える会社はあまり多くなく、エバーグリーン電気はCO2排出量が突出して多いと言えます。