楽天でんきが大幅値上げで大手電力よりも割引に。おすすめの切り替え先は

楽天でんきが2022年6月に料金を改定、大幅に値上げすることを発表しました。その影響と、おすすめの切り替え先を紹介します。

楽天でんきの値上げの影響

大手電力の従量電灯よりも高くなる

これまでの楽天でんきの料金プランは、使用量が一定以上あるいは契約容量が一定以上あれば大手電力の標準料金プランである「従量電灯」よりも安くなる料金体系でした。だからこそ、多くの人が楽天でんきを利用していたといえます。

ですが2022年6月以降の料金プランでは、逆に大手電力よりも楽天でんきの方が多くの家庭で電気代が高くなります。世帯人数ごとの平均使用量で大手電力と料金を比較します。

大手電力との
料金比較
1人世帯
20A / 月170kWh
2人世帯
30A / 月348kWh
3人世帯
40A / 月391kWh
4人世帯
50A / 月437kWh
北海道電力エリア
プランS
20A契約不可+7.2%
+9485円
+3.5%
+5418円
+0.8%
+1353円
東北電力エリア
プランS
20A契約不可+8.6%
+9454円
+4.0%
+5172円
+0.6%
+867円
東京電力エリア
プランS
20A契約不可+7.6%
+8639円
+3.4%
+4554円
+0.3%
+422円
中部電力エリア
プランS
20A契約不可+8.6%
+9656円
+5.1%
+6582円
+2.4%
+3533円
北陸電力エリア
プランS
20A契約不可+8.7%
+8207円
+5.4%
+5940円
+3.0%
+3719円
関西電力エリア
プランS
+14.7%
+6651円
+4.1%
+4207円
+2.1%
+2490円
+0.5%
+654円
中国電力エリア
プランS
+15.7%
+7322円
+3.8%
+4023円
+2.0%
+2427円
+0.5%
+719円
四国電力エリア
プランS
+14.3%
+6826円
+4.0%
+4325円
+2.0%
+2398円
+0.2%
+337円
九州電力エリア
プランS
20A契約不可+8.9%
+8915円
+4.6%
+5443円
+1.5%
+1978円
沖縄電力エリア
プランS
+9.6%
+5023円
+2.6%
+2962円
+1.3%
+1718円
+0.3%
+387円

どの条件でも、楽天でんきの方が大手電力よりも電気代が高くなる結果です。

大手電力よりも「電気代が安くなる」ことにメリットを感じて多くの人が楽天でんきを利用していたわけですから、今後の楽天でんきはその根本的な部分が揺らぐことになります。

燃料費調整の上限額も撤廃へ

燃料の輸入価格の変動を毎月の電気代に転嫁する「燃料費調整制度」というものがあります。大手電力と多くの新電力が採用し、楽天でんきも導入しています。

これまでの楽天でんきの燃料費調整は大手電力の標準メニュー(従量電灯)と同じように、燃料価格高騰時にこれ以上燃料費調整が上がらないように定められた「上限価格」が設けられていました。ですが今後はその上限が撤廃されます。

上限が撤廃されても、その影響で電気代が倍になることはありません。また他の新電力や、大手電力の新しい料金プランでは楽天でんきと同じように燃料費調整に上限を設けていないのが一般的なので、楽天でんきだけのデメリットではありませんし、影響はそれほど大きくは無いです。上限は無くなりますが、計算式自体は大手電力と同じです。

値上げの原因は?

楽天でんきが大幅なサービス内容の「改悪」を余儀なくされた理由として、電力取引価格の高騰があります。

実はロシアによるウクライナ侵攻前の2021年秋から、日本国内での電力の取引価格が高騰していました。これは燃料価格の高騰や、電力不足が原因と言われています。2022年3月の取引価格は、例年の2~3倍の水準でした。

楽天でんきを始め、自社で発電所を持たない新電力の多くはこの電力取引価格高騰によって経営に深刻なダメージを負っています。楽天でんきも新規申込みを停止していますが、Looopでんき、あしたでんき、シン・エナジー、リミックスでんきなど多くの新電力が新規申込みを停止しているほか、エルピオでんきのように事業を停止するところも出てきている状況です。

楽天でんき契約者は何をすべき?対処方法は

電気代が高くなるなら他社へ乗り換えを

記事前半でも説明したとおり、2022年6月以降の楽天でんきは大手電力よりも電気代が高くなります。ただし、一部の家庭などでは今後も大手電力より割安な料金となる場合もあります(契約容量が60A以上で使用量が多くない場合など)

電気代が大手電力より高くなる場合は楽天でんきの利用を継続するメリットが「ほぼ無い」ので、他社への切り替えを検討すべきです。

楽天でんきからの乗り換えにおすすめの新電力

値上げ前の楽天でんきと同等の料金水準だった新電力は続々と新規申込みを停止しています(Looopでん、親指でんき、あしたでんき、シン・エナジー、リミックスでんきなど) 2022年5月時点で申込み可能な新電力からおすすめを紹介します。

いずれも楽天でんきと同じ「基本料金0円」、解約違約金無しの料金プランです。料金単価を比較します(単位:円/kWh)

楽天でんき
値上げ前
どこよりもでんきジャパン電力
北海道電力エリア30.029.427.5~29
東北電力エリア26.526.3新規停止
東京電力エリア26.526.3新規停止
中部電力エリア26.526.3新規停止
北陸電力エリア22.0非対応新規停止
関西電力エリア22.522.3新規停止
中国電力エリア24.524.322.5~24
四国電力エリア24.5非対応22.5~24
九州電力エリア23.526.321.5~23
沖縄電力エリア27.0非対応非対応

この中ではジャパン電力の「くらしプラン」が最安です。値上げ前の楽天でんきよりも安い料金プランです。ジャパン電力が新規申込みを受付けている地域では、ジャパン電力がおすすめです。個人名義での契約の場合、解約違約金もありません。

どこよりも電気は住友商事系のサミットエナジーが電力を供給しています。解約違約金はありません。値上げ前の楽天でんきよりもやや安い料金設定です。

ONEでんきをおすすめとして紹介しているサイトも多数ありますが、ONEでんきは卸電力取引所の取引価格を転嫁する料金体系に変更されているので、料金高騰の危険がありおすすめできません。

ONEでんきが料金改定で電気代高騰リスクのある料金体系に