家計簿アプリなどで知られるマネーフォワードが提供しているマネーフォワード電気。そのメリット・デメリットを詳しく解説します。
マネーフォワード電気とは
まずはサービスの特徴を解説します。
料金プランの特徴
マネーフォワード電気は、東京電力や関西電力を始めとする大手電力会社の標準メニューである「従量電灯」と比べて3%安くなる料金設定です。
基本料金、電力量料金とも3%安く設定されているため、使用量や契約容量に関係なく電気代が3%安くなります。年間で節約になる金額の目安は以下のとおり。
世帯人数 | 削減額目安(年間) |
1人暮らし(30A 月150kWh) | 1453円 |
2人暮らし(30A 月250kWh) | 2407円 |
3人暮らし(40A 月330kWh) | 3316円 |
4人暮らし(50A 月400kWh) | 4190円 |
電気を供給するのは「シン・エナジー」
マネーフォワード電気では、実際に電気を供給するのはシン・エナジーという会社です。
シン・エナジーは神戸に本社をおく中堅の新電力会社です。大手総合商社の三井物産や、神戸の地銀である「みなと銀行」、オリックスなどから出資を受けている会社です。
支払い方法
口座振替とクレジットカード払いに対応しています。
マネーフォワード電気のメリット
他の新電力や大手電力会社のサービスと比較しながら解説します。
マネーフォワードMEプレミアムプランが無料に
マネーフォワード電気を契約すると、電気代が安くなることに加えて「マネーフォワードME」のプレミアムプランが無料で利用できるようになります。
マネーフォワードMEのプレミアムプランの年会費は5300円以上なので、5300円分の特典が付いていることになります。プレミアムの利用を検討している人、あるいは利用中の人は大きなメリットとなります。
使用量が少なくても3%安くなる
前半でも紹介したように、マネーフォワード電気は大手電力会社の標準メニューと比較して3%、電気代が安くなる料金体系です。
他の新電力の料金プランは、使用量が少ない場合に大手電力会社のプランよりもむしろ高くなる料金体系を取っているところが珍しくありません。例えば楽天電気は、一人暮らしの平均的な使用量(月150kWh)でシミュレーションすると、関電よりも年間1400円ほど高くなってしまいます。
マネーフォワード電気は損をすることが無い料金体系なので、安心感がありますし一人暮らしなど電気をあまり多く使わない人にメリットがある料金体系です。
解約違約金が掛からない
マネーフォワード電気は解約時に解約違約金や解約事務手数料などが掛かりません。短期間で解約しても特に不利益が生じないと言えます。
また、契約事務手数料なども掛かりません。
マネーフォワード電気のデメリット
続いて、契約する前に知っておくべき「デメリット」を指摘します。
20A以下では契約できない
マネーフォワード電気は30A以上でないと契約できません。一人暮らしに多い20Aや15Aでは契約できないので注意しましょう。
なお、アンペア制でない関西・中国・四国・沖縄エリアでは特に支障無く誰でも契約が可能です。
ファミリー世帯では他社の電気より割高
マネーフォワード電気の料金体系は使用量に関係なく大手電力より「3%」安くなる料金体系です。
他の新電力では、使用量が少ないと大手電力より割高となる一方、使用量が多いと3%どころではなく地域によっては10%あるいは15%安くなる料金プランを提供しているところがあります。
一人暮らしや二人暮らしではお得なマネーフォワード電気ですが、3人・4人以上のファミリー世帯では他の新電力会社よりも割高です。
オール電化には対応していない
日本で約10%の家庭が導入しているオール電化ですが、オール電化住宅はマネーフォワード電気を契約することが出来ません。公式サイトで「以下の方は申し込みできません」とある中にオール電化住宅が記載されています。
仮にオール電化住宅でマネーフォワード電気を契約すると、大手電力会社の「オール電化プラン」と比べて年間で1万円以上割高となってしまいます。契約するメリットは無いので、オール電化の方は注意してください。
申込方法
マネーフォワード電気の公式サイトから申込みます。
マネーフォワードのIDでログインした後に個人情報を入力すると申込みが完了します。「供給地点特定番号」や今契約している電力会社の「お客様番号」も必要となるので、今契約している電力会社の検針票やマイページを手元に用意してください。
申込後、1~2ヶ月程度でマネーフォワード電気に切り替わります。特に工事などは発生しませんし切り替わる瞬間も停電などはありません。