ANAでんきのメリット・デメリット5選

ANA(全日本空輸)は2021年7月、KDDIと提携して家庭向けに電力の販売を開始しました。ANAでんきのメリット・デメリットを解説します。

ANAでんきの概要

供給エリア

沖縄、離島を除く全国に向けて電力を販売します。

電気料金は大手電力と同じ、毎月マイル還元で値引き

ANAでんきの電気料金は、大手電力会社の料金と同じです。別途、ANAマイレージクラブ会員は毎月200マイル、ANAカード会員は毎月300マイルが付与されます。

この200マイルもしくは300マイル分が、実質的な値引き分となります。

ANAでんきのメリット

他社と比較してANAでんきが優れていると言える点を整理します。

大手電力より「高くならない」料金体系

前述の通り、ANAでんきの電気料金自体は大手電力と同額、そして毎月200~300マイルが付与れる料金体系です。他の新電力会社の料金プランでは、使用量が少ない場合に大手電力よりも高くなる料金体系のプランも少なくありません。使用量に関係なく「安くなる」点で、安心感のある料金体系といえます。

一人暮らしなら、かなり安い。

マイレージクラブ会員なら月200マイル、年間2400円(もしくは3600円)相当「安くなる」のがANAでんきです。新電力は数百社以上が参入していますが、一人暮らし(月200kWh)の使用量では大手電力より年間で2000円程度安くなる料金設定のところでも「最安水準」です。ANAでんきは年間2400円安くなるので、最安水準の料金プランと言えます。

マイルは1マイル1円相当で交換が可能

毎月付与されるANAマイルは、dポイントやT-POINTなどに1マイル1ポイントで交換が可能です。実質1マイル1円相当で利用出来るので、無駄なく利用出来るでしょう。

また、マイルを航空券に交換することも当然可能です。例えば東京-大阪のレギュラーシーズンの航空券は6000マイルでゲットできます。ANAでんきを契約して貯まるマイルを2年半貯めれば、東京-大阪の航空券をゲット出来ます。購入すると概ね12000円~掛かる区間です。

ANAでんきのデメリット

他社と比較して劣っている点や、注意点を紹介します。

ファミリー世帯では新電力としては「かなり」高い料金設定

一人暮らしでは他社と比較してもメリットが大きいANAでんきですが、ファミリー世帯では「かなり」割高な料金設定です。

ANAでんきは年間2400円もしくは3600円「安くなる」料金体系ですが、例えば4人世帯の平均使用量では大手電力より年間1万円以上安くなる新電力も数多く存在します。地域によっては、20000円近く安くなる新電力が存在する場合もあり、ANAでんきはかなり割高と言えます。

オール電化住宅などでは利用できない

ANAでんきにはオール電化プランや時間帯別の料金プランがありません。仮にオール電化住宅でANAでんきを契約した場合、大手電力のオール電化プランよりも年間1万円以上、あるいはそれ以上料金が高くなってしまう恐れがあります。公式サイト上でも注意喚起がされていますが、オール電化住宅や時間帯別の料金プランを契約している場合は注意してください。

関連記事:オール電化の電気代が安い電力会社のランキング