別荘の維持管理費として年間数万円以上の負担になる場合もある電気代。その電気代を「劇的に」安くできる電力会社を、422社の電気料金データベースから抜粋して紹介します。
別荘・セカンドハウスに最適な電気料金プランは
基本料金・最低月額料金ゼロ円のプランが最適
別荘やセカンドハウスは、一般的な住宅と比較して電気の使用量が大幅に少ない特徴があります。場合によっては一年の間に全く電気を使用しない月が何ヶ月も存在するケースもあります。
そのような電気の使い方に最適なのが、基本料金0円そして最低月額料金0円の料金プランです。
通常、日本のほとんどの電気料金プランには基本料金があります。電気の使用量が少ない別荘・セカンドハウスでは電気料金に占める基本料金の比重が大きいため、この基本料金を0としている料金プランを契約することで電気代の大幅な削減が可能です。
また、ブレーカーを落としっぱなしにする別荘やセカンドハウスもあります。電気を全く使わない場合、最低月額料金という料金が適用されるのが一般的です。最低月額料金は基本料金の半額と設定している電力会社が多いため、電気を全く使用しない月も数百円以上の電気代が発生します。この最低月額料金としている料金プランを契約することで、電気代の削減が可能です。
基本料金0円の新電力の一覧
基本料金0円の料金プランを紹介します。
Looopでんき スマートタイムONE
中部電力系が出資している中堅新電力、Looopでんきは基本料金0円プランの草分け的存在として知られています。
LooopでんきのスマートタイムONEプランは基本料金0円で、電気の使用量に応じて電力量料金が加算される料金体系です。まさに別荘に適した料金体系です。
注意点としては、Looopでんきは「電力取引価格」に応じて30分単位で電気料金の単価が変動します。電力取引価格が高くなると電気代も高くなります。ですが別荘の場合、そもそも電気の使用量が少ないため電力取引価格が多少高騰したとしても、リスクは小さく普段のメリットの方が大きくなることが期待できます。日常的に生活している自宅での使用は少しリスクが大きいです。
初期費用や解約違約金もありません。ウェブやアプリから電気使用量をグラフで確認できる機能も提供しているので、離れた場所からでも別荘の電気の状況をチェックしやすい点でもメリットがあります。
別荘の電力会社の契約変更は簡単
別荘で使う電力会社の変更は簡単です。
申込み手続きはウェブで完結、工事も不要
電力会社の契約変更手続きはウェブの申込みだけで完了します。手元に現在契約している電力会社の検針票や請求書と、支払いに使うクレジットカードを用意してください。
申込みにあたっては、供給地点特定番号と呼ばれる22桁の数字と、現在契約している電力会社の「お客様番号」が必要となります。いずれも検針票や請求書に記載されているので、見ながら入力してください。
なお、基本的に工事は行われません。手続きだけで完了します。
停電や災害時の復旧への影響は無いのか
大手電力から新電力会社に契約を変えることで停電が増えることは無いのか、あるいは災害発生時の復旧が気になる人も少なくないでしょう。ですが安心してください。
現在、大手電力の小売部門も、電力自由化によって参入した新電力会社も、大手電力の送配電部門から電線を借りて顧客に電気を届ける仕組みとなっています。電気が届くルートは、どの電力会社と契約しても変わりません。災害発生時の停電・復旧についても、どの電力会社と契約しているかに左右されることはありません。
また、万が一契約している電力会社が倒産などで電気を供給出来なくなった場合は、送配電会社が一定期間にわたり、電気の供給を続ける責任を負っています。なので移行期間内に他社に変更すれば、停電することなく電気を使い続けることが出来ます。
こんなメリットも
新電力各社は契約者に向けて、電気使用量をウェブのマイページ上で確認できる「見える化」機能を提供しています。30分単位の電気使用量をグラフで簡単に確認することが出来ます。
別荘やセカンドハウスは自宅から距離がある場合もあり、不在の間どのような状況になっているか不安を覚えることもあるでしょう。このグラフをスマホやPCから確認することで、別荘の状況を把握することが出来る点はメリットと言えます。
上で紹介したLooopでんきもこのような機能をウェブ上で提供しています。