電気代高騰リスクに注意。Looopでんきのデメリットとリスク

Looopでんきには電気代が高騰するリスクがあります。利用する上で知っておくべき「リスク」を解説します。

Looopでんき スマートタイムONEの特徴

30分ごとに料金単価が変わる市場連動型プラン

Looopでんきは30分ごとに刻一刻と料金単価が変動する「市場連動型プラン」を採用しています。

市場連動型プランは電力の取引価格にLooopの手数料などを上乗せした金額を電気料金の単価として使用します。東京電力や関西電力の一般家庭向けの電気料金メニューでは、石炭などの燃料価格によって月単位で単価が変動する燃料費調整制度がありますが、それとは大きく異なる料金体系です。

Looopでんき大手電力
家庭向けプラン
燃料費調整
変動30分ごと月ごと
参照する数字電力取引価格燃料輸入価格

計算期間が異なるだけでなく、参照する数字も異なるため全く異なる値動きをします。

Looopでんきのメリット

電力取引価格が下がると電気代が安くなる

市場連動型プランは電力取引価格が下落すると、電気代が安くなります。一般的な料金メニューでは電力取引価格が下落しても電気代は安くなりません。

例えばコロナ禍の2020年、電力需要の減少により電力取引価格が低迷していました。この時の市場連動型プランの電気料金は、地域や条件によっても異なりますが大手電力会社の標準メニューと比べて2割以上も安く推移していました。

基本料金が高い契約でメリットが大きい

Looopでんきには市場連動型に加え、「基本料金0円」(スマートタイムONE)という特徴があります。

一般的な家庭向けの電気料金メニューでは、契約容量が大きくなるごとに基本料金が高くなります。戸建てやファミリー世帯では基本料金が高くなる傾向があります。

LooopでんきスマートタイムONEは基本料金が0円なので、基本料金が高いケースでお得に使える傾向があります。反面、契約容量が小さい一人暮らし世帯などではメリットが薄いと言えます。

Looopでんきのデメリット・リスク

電力取引価格しだいでは電気代が高額になる

電力取引価格が下がると電気代が安く、取引価格が上がると電気代も高くなります。

「電気代が高くなる」と言われてもイマイチ想像しづらい部分があるかと思いますが、過去に電力取引価格が高騰した局面ではLooopでんきのような市場連動型プランの電気代が大手電力標準メニューの2倍以上で推移したこともあります。

電力取引価格高騰は2021年1月や、2022年下半期から23年春にかけて発生するなど、近年頻繁しています。大手電力で支払う電気料金の1.5~2倍、あるいはそれ以上に電気代が跳ね上がるリスクは想定しておく必要があります。

電力取引価格高騰が起こると「すぐに」電気代が高くなる

市場連動型プランには、Looopでんきのように30分単位で電力取引価格を反映するものと、月単位で反映するものがあります。

Looopでんきのように30分単位で取引価格の変動を反映する料金体系では、電力取引価格の高騰が起こると「直ちに」電気代が高くなります。

一方、月単位で変動するものは電力取引価格の月間平均や3ヶ月平均をもとに計算されます。月単位で変動する料金メニューを利用している最中に電力取引価格高騰が起きた場合は、高騰が起きたことを確認しだい直ちに他社に切り替えを行うことで、電気代高騰から逃れられる場合もあります。

30分単位で電力取引価格が変動する市場連動型プランは、市場連動型プランの中でもリスクが高いと言わざるを得ません。

市場連動型プランにはメリットもありますが、リスクが大きいことは否定できません。市場連動型プランを利用するのであれば、例えばしろくま電力のように月単位で変動、更に高騰に備えた「積み立て制度」があるものを最低限選んでください。

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