中部電力ミライズ「おとくプラン」のメリット・デメリット全解説 |

中部電力ミライズの「おとくプラン」は、その名前から「従量電灯Bよりお得そう」と感じる方も多いでしょう。実際に従量電灯Bよりも安くなるのは事実ですが、契約前に知っておくべき注意点やデメリットもあります。ここでは、従量電灯Bとの違いを数字と事例でわかりやすく解説します。

おとくプランの基本概要

おとくプランは、中部電力ミライズが提供する家庭向け電気料金プランの一つです。基本料金や電力量料金の単価は、従量電灯Bと同じ設定になっています。しかし、ポイント付与や割引特典があるため、トータルでは従量電灯Bよりも電気代が安くなります。

供給対象エリアは中部電力ミライズの電力供給エリアで、愛知県、岐阜県、三重県、長野県の一部、静岡県の一部などが含まれます。

従量電灯Bとの違い

料金単価は同じ、でも特典でお得

おとくプランと従量電灯Bは、1kWhあたりの電力量料金は同じです。差がつくのは、以下の特典による割引です。

  • 電気料金200円ごとに1ポイント付与(カテエネポイント)
  • カテエネ登録者は毎月153円割引(未登録者は102円)

例えば、4人世帯で月400kWh使用する場合、ポイントと割引の合計で年間2,000〜2,500円程度安くなります。

ガスとのセット割引が可能

おとくプランは、中部電力ミライズが提供する都市ガスとのセット契約が可能で、ガス料金が2%引きになります。従量電灯Bはこのセット割引の対象外です。

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契約期間は2年でも違約金なし

おとくプランは契約上2年の継続利用を条件としていますが、途中解約しても違約金はかかりません。従量電灯Bと同じく、短期で解約してもペナルティはありません。

料金比較例(モデルケース)

世帯人数契約容量月使用量従量電灯Bおとくプラン年間差額
1人20A170kWh約4,700円約4,478円-2,664円
2人30A348kWh約9,800円約9,232円-6,816円
3人40A391kWh約11,000円約10,792円-2,496円
4人50A437kWh約12,300円約12,093円-2,493円

※上記は割引・ポイント付与を考慮した概算例です。

デメリットと注意点

新電力の方が安い場合がある

おとくプランは従量電灯Bよりは安いですが、電力自由化で参入した新電力と比べると割高になる場合があります。例えば、オクトパスエナジーやミツウロコでんき、Pontaでんきなどでは、従量電灯Bより年間10,000円以上安くなるケースがあります。

特典はカテエネ登録が前提

月153円の割引を受けるためには、カテエネ(中部電力ミライズの会員サイト)への登録が必要です。未登録だと割引は102円になり、年間の節約額が減ります。

セット割は都市ガス対応エリアのみ

ガスとのセット割引は、中部電力ミライズが都市ガスを提供している地域のみが対象です。対象外エリアではガス割引は受けられません。

おとくプランが向いている人・向いていない人

向いている人

  • 中部電力ミライズを使い続ける予定の人
  • 都市ガスも中部電力ミライズで契約できるエリアの人
  • カテエネに登録できる人

向いていない人

  • とにかく最安の電気料金を求めている人(新電力も検討すべき)
  • ポイントや割引の手続きが面倒な人
  • ガスを他社契約していてセット割を利用できない人

まとめ

中部電力ミライズを利用するなら、従量電灯Bよりおとくプランの方が確実にお得です。違約金もないため、切り替えのリスクはほぼありません。ただし、電気代を最大限安くしたいなら、新電力のプランとも比較することをおすすめします。