石油会社として知られる出光が家庭向けに電気の販売を行っています。ガソリンスタンドの電気ですが、マイカーを持っていない人でもお得に使える場合があります。そんな出光でんきのメリット・デメリットを解説します。
出光でんきとは
電力事業に力をいれる出光
出光というと石油のイメージが強い会社ですが、実は数十年以上前から電力事業に力をいれています。東京ガスと共同で大規模な天然ガス火力発電所を運営していたり、石油の精製時に発生する副生物を利用した石油火力発電所などをグループで運営しています。
ガソリンを筆頭に、石油需要の減少が見込まれる中、石油以外の事業の展開に力をいれており、その一つが電力事業です。ちなみに出光は有機ELディスプレイに使われる素材の研究開発でも高い技術力を持っていたりもします。
出光でんきのメリット
電気代が安い
出光でんきは電気代が大手電力会社の標準メニューと比較して割安です。世帯人数ごとの平均的な使用条件をもとに、2024年2月分の燃料費調整額を含めて各地域の大手電力会社の標準メニューと料金を比較した試算結果を紹介します(給油の割引特典は含めていません)
お得率と年間節約額 | 1人 20A / 月170kWh | 2人 30A / 月348kWh | 3人 40A / 月391kWh | 4人 50A / 月437kWh |
北海道電力エリア Sプラン | -744円 | -5179円 | -6949円 | -8842円 |
東北電力エリア Sプラン | -408円 | -2851円 | -4089円 | -5414円 |
東京電力エリア Sプラン | -984円 | -5495円 | -7244円 | -9115円 |
中部電力エリア Sプラン | -348円 | -2502円 | -3622円 | -4820円 |
北陸電力エリア Sプラン | -498円 | -2979円 | -4042円 | -5179円 |
中国電力エリア Sプラン | -1884円 | -4531円 | -5589円 | -6720円 |
四国電力エリア Sプラン | -648円 | -3830円 | -5172円 | -6607円 |
出光でんきは電気だけで利用することができ、電気代が安くなるメリットがあります。
解約違約金や初期費用が無い
出光でんきは解約違約金や初期費用がありません。
仮に短期間で解約しても解約金などの発生が無いので、気軽に利用することが出来ます。
給油の割引特典も 2円/Lお得に
出光・昭和シェルなどのガソリンスタンドで、給油が2円引きになる特典もあります(月100Lまで) 出光でんき入会後にクレジットカードか、Pontaのポイントカードを登録し、そのカードをガソリンスタンドで提示すると割引が適用されます。クレジットカードは出光のカードでなくてもOKですし、現金派の方はPontaポイントカード(クレジットカードではない)でも割引が適用になるので使い勝手が良いです。
出光でんきのデメリット
一人暮らしだとメリットが薄い
記事前半で紹介した料金シミュレーションのとおり、出光でんきは一人暮らしの方にはメリットが薄いです。
マイカーを持っている方は給油の割引特典があるので、割引特典を活用することでメリットが大きくなりますが、マイカーを持っていない方にはわざわざ利用するメリットが薄いと言わざるを得ません。