そらエネでんきのメリット・デメリット全解説 | 注意すべき口コミ・評判も

スマートテック社の「そらエネ」は2021年には契約すべきではない電力会社でしたが、2022年はかなりお得な料金プランになります。料金プランが変わったわけではないのに、なぜそう言えるのか。料金プランの注意点をあわせて解説します。

そらエネでんきの特徴

3つの料金プラン

そらエネでんきは3つの料金プランを提供しています。

  • 得するプラン
  • 寄付するプラン
  • for REエナジー

最もベーシックなのが「得するプラン」です。3プランの中で最も料金が安いプランです。

寄付するプランはNGOなどに寄付が出来るプランで、「得する」よりも電気代が1kWhあたり1円高いです。一般家庭では月に300円前後、「得するプラン」よりも高くなるでしょう。

for REエナジーはCO2排出量ゼロ・実質再エネ100%の料金プランです。エコな電気を使いたい人のための料金プランです。電気代は「得するプラン」と比べるとだいぶ高いです。

注意点としては、他社(大手電力・新電力)にはある「燃料費調整額」という項目が、そらエネでんきにはありません。ほとんどの電力会社は同じ燃料費調整額を採用していますが、そらエネでんきにはそれが無いので、料金を比較する時に注意が必要です。料金メニューの単価を比較するだけでは実際の料金は分かりません。

初期費用・解約違約金は無い

そらエネでんきは初期費用や解約違約金などはありません。

そらエネでんきのメリット

「値上げ前」は安かった

他社にはある燃料費調整額が、そらエネでんきにはありませんでした(2022年夏に変更) なので燃料費調整額が高くなる局面では、そらエネでんきは相対的に「お得」でした。

2021年の秋から国際的な資源価格が高騰しており、燃料の輸入価格が上昇しています。それに伴い、秋から各社の燃料費調整額も上昇しているため、そらエネでんきのお得感が高まっていました。

そらエネでんきのデメリット

値上げにより大手電力従量電灯より高くなった

以前のそらエネでんきはとても安い料金水準を実現していましたが、2022年夏に実施された値上げで一気に大手電力よりも割高な料金体系になってしまいました。

これまで導入していなかった燃料費調整を導入したことで、電気料金が一気に引き上がっています。そらエネでんきを契約している人は注意してください。

燃料費調整に上限が無い

大手電力会社の従量電灯プランと呼ばれる標準プランでは、この燃料価格に上限があります。ですがそらエネでんきを含めほとんどの新電力、そして大手電力会社の新しい料金プラン(従量電灯以外)には上限がありません。電気代本体部分が安くなっても燃料費調整の上限の違いでかえって電気代全体で見ると高くなってしまう危険性が高いため、燃料費調整に上限を設けている新電力と契約するか、大手電力の従量電灯プランをおすすめします。

関連記事:燃料費調整に上限がある新電力会社の一覧

一人暮らしだと大手電力より大幅に高い

そらエネでんきは使用量が多い場合に、大手電力よりも割安になる料金体系です。一人暮らしのように使用量が少ない場合は、大手電力の標準メニューよりも大幅に割高となる料金体系です(値上げ前から)

燃料価格がよほど高騰すれば大手電力よりも割安になりますが、基本的には一人暮らしの場合はそらエネでんきを利用するメリットは薄い、リスクが大きいと言えます。

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