
高騰を続ける燃料価格。燃料費調整に上限を設けていない料金プランでは、燃料費調整によって大手電力従量電灯プランよりも電気代が高くなる現象が相次いでいます。
では、ドコモでんきには燃料費調整の上限があるのか。約款の情報を元に解説します!
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ドコモ電気の約款を見てみよう
上限があるから大丈夫!
ドコモでんきの燃料費調整には、大手電力従量電灯と同じように上限があります。なので燃料価格の高騰が続いても、電気料金の上昇には一定の歯止めが掛かります。
また、上限が無い料金プランでは大手電力従量電灯より電気代が高くなることが珍しく無く、ネットで「最安水準」と紹介されている料金プランであっても、実は燃料費調整を含めて計算すると大手電力従量電灯よりも電気代が高くなっていることは珍しく無いですが、ドコモでんきではそのような心配はありません。
上限廃止を発表しました
ドコモでんきは2022年9月30日に、燃料費調整額の上限を廃止することを発表しました。2022年から2023年6月まで、全国の多くの地域でドコモでんきは大手電力の標準メニューよりも割高に推移していました。
燃料費調整に上限が無いメリット・デメリット
関西・九州は大手電力の方が安い
関西・九州電力では、ドコモでんきの燃料費調整が「上限」をオーバーして推移しています(2024年夏現在) そのため、ドコモでんきの電気料金が関西電力や九州電力の標準メニュー(上限がある)よりも高くなりやすい状況にあります。
必ず高くなるわけではありませんが、多くの一般家庭でドコモでんきが大手電力よりも高くなっているので注意してください。この2地域ではドコモでんきはおすすめできません。
東北・東京電力エリアは電源調達調整に注意
東北・東京電力エリアのみ、ドコモでんきは電源調達調整という料金項目を燃料費調整に加えて加算しています。
電源調達調整は電気の取引価格の変動を電気代に転嫁する仕組みで、ドコモでんきでは東北・東京電力エリアのみ加算しています。この2エリアでは電源調達調整により、電気代が高くなる傾向があるので燃料費調整の上限とは関係無く、ドコモでんきの利用をおすすめしません。
他の地域では当面気にしなくてOK
関西・九州以外のエリアでは、当面は燃料費調整に上限が無いことを気にする必要はありません。
2023年6月に大手電力各社が電気代の値上げを行いました。それまでは燃料価格高騰により燃料費調整が上限を超えて推移していましたが、値上げ後は燃料価格の設定が大幅に引き上がっています。2022年に起きたロシアによるウクライナ侵攻を上回るような異常事態が発生しない限りは、再び「上限」に達する可能性はかなり低くなっています。